なぜフロントエンドのパフォーマンスモニタリングをモニタリングする必要があるのか?

結論

アクセス数の増加や離脱率の減少に寄与することで事業貢献するため

1. 劣化を防ぐ

パフォーマンスは機能を追加するたびに劣化する。
それを可視化して決められた範囲を超えないようにする。

下記のようにパフォーマンスが劣化すると不利益が出ることが知られている。

https://developers.google.com/web/fundamentals/performance/why-performance-matters/?hl=ja

  • 自社サイトの読み込みにかかる時間が 1 秒増えるごとに BBC はユーザーが 10% ずつ減少することを発見しました。
  • ページの読み込みにかかる時間が 3 秒を超えると、DoubleClick by Google は 53% のユーザーがモバイルサイトの訪問をあきらめることを発見しました。

2. 改善する

下記のようにパフォーマンスを改善するとユーザのアクセスが増えることが知られている。

https://developers.google.com/web/fundamentals/performance/why-performance-matters/?hl=ja

  • Pinterest では、ユーザーが体感している待ち時間を 40% 削減した結果、検索エンジントラフィックとサインアップ数が 15% 増加しました。
  • COOK では平均ページ読み込み時間を 850 ミリ秒短縮したところ、コンバージョン数が 7% 増加し、直帰率が 7% 減少し、セッション当たりの閲覧ページ数が 10% 増加しました。 改善施策の前後でユーザ数を計測し、改善効果を数値化する。(数値化は各マイクロサービスチームが必要であれば実施する。統合レイヤーは環境を提供する。)

遅いアプリケーションのコスト

『入門 監視』P77より抜粋

ページロード時間が1秒遅くなると、平均でページビューが11%、コンバージョンが7%、顧客満足度が16%下がる(Aberdeen) 最適なページロード時間は2秒以下で、5.1秒を超えるとビジネスに影響が出始める(Aberdeen) ページロード時間が6秒から1.2秒に短くなったことで、売上げが12%増え、ページビューも25%増えた(Shopzilla) ロード時間が100ms改善するごとに売上げが1%増える(Amazon) 体感の待ち時間を40%短縮したことでSEOトラフィックが15%増え、新規登録も15%増えた(Pinterest)

入門 監視 ―モダンなモニタリングのためのデザインパターン

入門 監視 ―モダンなモニタリングのためのデザインパターン