概要
機能組織と職能組織について調べたので文献をメモ。
まとめ
- 機能組織は外部とのやり取りを減らし意思決定が早くなる
- 職能組織は専門性を深める
- 現代のWeb業界のソフトウェア開発だと機能組織がベター
- 機能組織と職能組織をかけ合わせ相乗効果を狙う
『エンジニアリング組織論への招待 ~不確実性に向き合う思考と組織のリファクタリング』
Chapter5技術組織の力学とアーキテクチャで組織構造とチーム間の「取引コスト」や職能横断組織について詳しく書かれている。『ドラッカー名著集14 マネジメント[中]』
- 作者:P.F.ドラッカー
- 発売日: 2008/12/12
- メディア: 単行本
『マイクロサービスアーキテクチャ』
- 作者:Sam Newman
- 発売日: 2016/02/26
- メディア: 単行本(ソフトカバー)
雑感
責任と権限について
例えば、あるアプリケーションを作る上で開発チームが、サーバ等のリソースをインフラ部に依頼して作ってもらうような場合、責任と権限が分離していると言える。
アプリケーションに対する責任があるのに、作業する権限がないという状態になる。
責任と権限の分離を防ぐために、アプリケーションを作ると決まったらそれに必要なスキルを持ったエンジニアをアサインしてチームを作る。
職能別組織の必要性について
Web業界はジョブ型雇用であるケースが多い。エンジニアとしてのキャリアパスを定める上で職能別組織が機能する。
また、専門知識が必要な仕事を集約・抽象化し、それを横展開するケースでも職能組織のほうが適している。
一人のエンジニアは一つ以上の機能組織と一つの職能組織に所属するようなイメージだと理解した。
正解は組織ごとにある
目的は事業を成功させること、仕事を正確に早く終わらせることであり、それらが達成されていれば形に拘る必要はない。
また、組織の課題は組織ごとの固有のものなので他社の事例や書籍の事例が100%適用されるわけではない。